論文資料

黒毛和牛生産現場における生菌製剤の応用について

「プロバイオティクス(生菌製剤)」は「アンチバイオティクス(抗生物質)」と対比して共生関係を意味している。ここでは、「生菌製剤」とは、「腸内細菌叢の異常による宿主の症状を改善させるための治療薬」ではなく、「宿主の消化管内細菌叢のバランスを改善することにより、宿主にとって有益な作用をもたらす敵生物群」を言うことにする。著者らは、抗生物質のように積極的に病原微生物を死滅させているわけではなく、病原微生物がはびこらないような環境に改善して最終的には病原菌を排除してしまう効果がある、と言う方が近いと理解している。生菌製剤の応用とは、易感染性となった動物をおなかの丈夫な抗病性のある体にしようということではなかろうかと考えている。

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第52回九州地区獣医師大会 講演要旨

近年、プロバイオティクスという言葉に象徴されるように、畜産分野こおいても種々の生菌製剤を利用した疾病予防対策が試みられており、その効果が期待されている。今回、黒毛和種繁殖牛群に対して一生菌製剤を一年間継続投与し、その投与効果こついて多角的に検討したところ若干の知見を得たので報告する。

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